ついにポール・マッカートニーの離婚裁判が始まった。 元ヨメ、ヘザー・ミルズが要求している額は日本円で約230億だとか。 マスコミはポールの資産からすればちょろいもんだと言っているが 実際ポールは資産を全部見た事は無いだろうし、 こんな高い買い物したことないだろうし。 いやこれって結構ヘコんでるんじゃないか?
歳の差26の結婚は当時世界中のオヤジたちへ勇気と希望を与えたわけだが、 今となっては希望が無くなって勇気を持って裁判に挑まなくては ならないという教訓を与えてしまった。 ちなみにポールの代表曲「When I’m Sixty-Four(64歳になったら)」で 「僕を必要としてくれる?」歌詞があるが、64歳の時大ゲンカ、別居。 その結果「僕は必要じゃない」というドデカいオチがついた。 人生を使って渾身のポールギャグ。 若い娘つかんで高い買い物になってしまうのは万国共通なのか。
友人と飲むと決まって「最近のロックってもんは…。」とグチグチ始まる。 自分が若い頃に聴いていたロックも今ではクラシックロック扱いに なってしまうわけで、今でも新譜が出れば嬉しいが、それには安パイな感じが漂う。 そこで今の音楽を求め彷徨っているけどもなかなか受け付けない。 だからグチグチダラダラとアレは駄目だとかあの音が気に入らないとか 延々と出口無く喋るわけだけど、最近自分的にぽつぽつと良いバンドが現れてしまい、話にも微妙に気を使わないといけなくなってしまった。 当初、気を使う必要も無いかなと思ったりしたが、すでに友人との間では 今の流れに付いていけない嫉妬心から悪意にも近い罵詈雑言状態になっていて、「聴くに耐えず!」と極論めいていて、最早ヘタな言動を許さない感じになってしまっていた。
そこで無理矢理往年のバンドを引き出しに「このバンドの影響を受けている」、 「ダレソレが気に入っていて前座に起用」などと言いながら恐る恐るCDを貸したりする事に。すると不思議な事に文句の1つも出て来やしない。
むしろ楽しんで聴いている様子。なんなら新しいバンドを教えてくれたりして。 一体コレはどういう事?じゃあアンタの苦手なロックって何? すると友人は一言、「今のロックが苦手」。 と落語の「饅頭怖い」みたいな話は冗談としてともかく、今ではやっとこさ今の音についていけるようになりつつある。
いつの時代もやはり良いバンド、ロックには爆発寸前の鬱憤やら不満が 込められていて、例え平和な日本においてもやはり、何だか分からないけどジッとしていられないジレンマやらリビドーが、聴いているリスナーの胸を強く叩く重要な要因の1つにもなっていると思うが、なにせこっちはいっぱしのオジサンなわけで、若い頃のようにスポンジみたいに吸収出来ない。いわゆる「頑固」成分が歯石みたいにこびりついていて、なかなか取れないわけですよ。ワッハッハッ歯。
でまあ平均年齢10代のバンドに人生大変やらあの娘に夢中なんて歌われても「黙れコワッパが!」なんて思ってしまったりと自分が10代の頃なら何てメンドクサイオッサンになっていたわけだが、 ロックも誕生から半世紀。何かしらの影響が色濃く出たりするわけで繋がっているんですな。それがあるからこそ歌詞はひとまず置いておいて気になる音が楽しみになったりする。何の影響を受けているんだろうとか理屈や理由を考えたりしてスッと入っていかないところはオジサン的な楽しみ方ではあるが、それは今までのスキルがあってこそ。若者には出来ない楽しみ方なのだ。
さてそれじゃあ、アンタが苦手なものは何だってんだい?
「今は若い娘が苦手。」
おそまつ。
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