さて、工場には失礼な話なのですが、「問題がなければ、ブレーキは触らないで」と言ういつものパターンで8回目の車検整備を受けました。SSBSのブレーキ整備もさすがに8年ほど経過していますので車検仮アップ時の6月15日に「ブレーキおやじ」殿に点検とパッド交換をお願いしたのです。
キャリパーピンやスプリング、カップパーツなど周辺パーツは、ほとんど交換したことがありませんが、今回は交換します。「ブレーキおやじ」の拘りです。パッドはベースが緑色のニッシンボー製。コレが廃番になるようで・・・困ったもんです。
2002年1月138,894キロ走行時にニッシンボー製のパッドを装着して以来、8年と5ヶ月ぶりに交換。
79,301キロ走ったフロントパッドだが4枚の残量はそれぞれ、7・7・8・6.5ミリと本来まだまだ使える領域だ。替えた訳は、8年と5ヶ月という経年の中でパッド表面が硬化し制動力が低下している(ブレーキおやじの助言です。)からだ。パッドの寿命はSSBS整備によってハッキリと延命している。写真は見ての通り上が新品、下に今日まで使っていたパッド。
そしてその夜、少しだけ試運転です。交換したばかりなので、ファーストタッチは若干甘い印象だが、クルマが良く転がる。ブレーキはとてもコントローラブル、微妙なタッチでそのまま滑らかに反応してくれる。本当に踏んだ分だけ反応するのだ、以上でも以下でもない。4〜500キロは馴らしと言われているが、アタリが付いてくるのが楽しみだ。
こんなテストの時に思う・・・。オーディオではピンケーブルを変えただけで音がやせたり、ふくよかになったりと微妙に変化するものだ。その味わいにも共通点があるように思う。極端な話、気にしなかったらほとんど分からない(感じない)求める者のみが感じられる世界かもしれない。視覚的に変わるからかも知れないが、スピーカーシステムを変えるとその違いは誰もが分かりやすい。
不都合を感じている人(改善をしたい人)は、そこに神経が集中しているので微細な変化もすぐ感じとることができるわけだ。音楽もクルマも・・・。SSBSと言えど8年も放置すると、さすがに初期性能は低下してしまうのか?パッド交換と一体何をやってもらったのだろうか、後日ドライブした印象でもW124は一段と軽快になっており8年前の感激を思い出す。
SSBS整備以前フロントディスクローターは、3万キロ前後で交換していたが、リアのディスクローターは11万キロまで交換の記録がない。こちらは整備後125,000キロオーバー使用したフロントディスクローター。確かにツバが出ていて目視的すればディーラー基準なら有無を言わさず交換状況だが、「ブレーキおやじ」曰くまだ大丈夫!(キャリパーやパッドが干渉していないし、しそうもないから・・・)コレも本来交換時期である46,777キロ走行時にSSBS整備を施したわけで新品のディスクローターからやっていたら、何処まで保つのやら?国産並みに交換不要になっちゃう!?
ブレーキングフィールの違い。
車検時に代車で借りていた13万キロ走行のカローラバンとフィールを比較するのは、正しくないかも知れないがまるで別物。カローラは最初の遊びがとても大きいし(個体差でしょうが・・・)、踏力に比例せず、突然ガッと効いてくる、チカラが少し強まれば俗に言うカックン。踏み加減は馴れるのでその個体に合わせた踏み方を勿論学習するのだが最初の15分は少しばかり緊張する。だけど、人の感性に沿った効き方をするブレーキは疲れない。快適だ!自動車メーカーは、クルマのパワーや重量などを考慮し、それらに必要な制動力を与えていることでしょう。でも、ブレーキングフィールはどう捉えているのでしょうか・・・?
交換でご用済みになったフロント、リアのニッシンボーの各パッド。フロントに対してリアは残量が2.5・3.0・3.0・2.0ミリという数値は、限界近くまで減っている。で、走行距離は52,940キロ約6年経過している。「ブレーキおやじ」曰く、一般的にリアのブレーキはオマケみたいなモノで、制動はフロントに頼っているがSSBS整備を施すとリアも仕事をするようになるのでパッドも減ると・・・。

