3ステージ電動ファン制御システム発展型FMCS
今回は前回より一段とひどい状態で、リレー台座の白い部分がソケット側にメルトダウン状態となっていました。燃えにくい素材が使われているのでしょうが、車両火災を起こさずにすんだことは良かった。と・・・。FMCS私の個体には、どうにも相性が悪いようです。4月12日(取り付け後約5ヶ月目)の事でした。このトラブルの修復は取り付けをした会社が連絡不通のため、遺憾ながら他社によってW124のオリジナル回路復帰となりました。
3ステージ電動ファン制御システムとの出会いとリポート。
W124サイトのある名人も採用していたこのシステムは、夏のW124にとっての救世主に思えるほど素晴らしいアイディア(技術)であり、取り付けたのは2009年9月のことでした。思いこみの強い私は端的に言えばこのシステムに恋したのです。後はアバタもエクボです。
これはFMCSの様なトラブルは起きなかったが、低・中・高の回転差が分かりにくく回れば高速みたいな印象だけが残っている。(結論は設定した水温内に収まっていれば良いのだからそのことは大きな問題ではない)おそらくもう一つ何かが欲しくてFMCSへステップアップしたのだろうが、まだ3年も立っていない時のことを思い出せない自分の頭の溶け具合をリレーが溶ける事より心配しなくてはいけません。
4月にFMCS導入するも、これがトラブルの始まりでもあった。
そして2011年4月には更なる発展型であるレジスターレスのFMCSが発売され換装するのですが、設置5日目にFMCSが働くべき水温でも不動なので点検を受けます。
アディショナルファン不良との診断でファンを交換しました。(回転しないわけじゃないのですが不良診断が下されたので、ともあれプロの指示に従いました。)
5月中旬、言われる通りにしたのに、またトラブル(止まらない)
出先でトラブル、エンジンオフでもアディショナルファンは高速で回転し続け、停止しません。
電話で指示を受けバッテリー端子を外して緊急避難。打ち合わせ終了後、端子を復帰し高速回転のまま走行、その日のうちに対応してもらいましたが、もし300〜500キロ離れた遠方で発生してたら・・・。
これは統合リレー(低速・高速)結露によるショートが起因のトラブルとのことでした。
6月上旬も・・・(動かない)
前回トラブルから16日後今度は100度でも不動、107度で作動するはずの純正回路も作動しない。少しでも水温を下げる為にヒーター全開で走るのですが、(本来は自走すべきではありません。自己責任において私が勝手にやっただけのことです。)渋滞や信号でのストップはかなり焦ります。先方出張中のため翌日に点検修理を受けますが、これは止まらない以上に深刻です。コントロールボックスの1個とリレーがトラブルとのことでした。
7月上旬、再び(止まらない、焦げる)
エンジンオフでもアディショナルファンは停止せずの再発、今度は焦げる臭いも伴っています。速攻点検修理でしたが・・・。コントロールボックス内部も破損、リレーもキツネ色に焦げ、ソケットは熱でムニュの状態でした。双方ストレスの固まりになる程の長丁場で修羅場の修理となったのでした。FMCSを取り付けた4月から毎月ですからね。トラブルが・・・。思えばこの後も連絡が付きにくくなったことがあったかなぁ。気性の激しい人に言わせると、私はバカのようです。惚れた弱みですね。
8月上旬に設定温度調整のため訪問。
80度で動作する設定だとあまりにもファンの出番が多すぎるように思ったので、せめて83度位の作動温度に修正と思い調整をお願いしました。そしてスパークパルスが度重なるトラブルの原因かも知れないので(断定はされていませんが、怪しいかも・・・です。)この時にスパークパルスは念のため取り外しました。
11月100度でもまたまた作動せず。
地方に行った折に再びFMCS不動の事態に見舞われるのです。真夏でなくて良かった!まるで取り憑かれたかのようにトラブルが続きます。
11月中旬のアポで修復作業でしたが、ファンのヒューズも飛んでいました。回路を修正しリレーも独立回路で2個仕様に変更したとのこと、今度こそ厄払いだぞ!と。今までは暗黙の了解(工業製品の保証期間内トラブル、とは言っても何ヶ月保証とは明記されていませんので、私の勝手な思いこみですが・・・)でしたが、最新型FMCSで初めて○万円の請求があり支払をしました。今までのトラブルの原因がスパークパルスにあったかも知れないからです。だとしたら大変な迷惑を掛けたことになりますので安いくらいです。
そして、冬が終わり2012年の気温が上昇する頃に
再び不動、止まらない、燃える
さすがに私も限界!
2012年4月4日、80度付近で作動開始、良し良し順調と思いきや、その後90度でもFMCS不動、次に気温が上がった12日最初は作動したのですが、今度は水温が75度まで下がっているのに回転が止まらない。そして再び焦げる臭い、そしてエンジンオフでも止まらない事象の再発。リレーは溶けて(燃えて)いました。
最新型のFMCS設置後5ヶ月目のことです。(その内の4ヶ月は冬ですし75度のサーモが入っている私の個体は80度にも達しませんからFMCSの出番はありません。)どうやらスパークパルスは悪さの根源では無かったようです。原因は他にあるのでしょう。
機関はいたって快調ですが・・・。何が悪さをしているのか???
2012年はストレスから解放されると喜んでいた私が、甘かったようです。
FMCS装着の1年は・・・
機能している少しの期間は最高です。後は動かないかエンジンを切っても止まらない。そしてリレーが焦げる(燃える)の繰り返しでトラブルの内容がだんだん深刻になって行くのです。
しかしトラブル時はいつも速攻で対応、他にメーターの修復やエンジンの息継ぎが発生した時もチェックしていただき点火コイルの不具合を突き止めてもらったり、とても心強い電気ドクターでした。大変お世話になり良くもしていただいたところだったのです。
?????
昨年を繰り返したくはありませんから、もうFMCSは諦めてもっとシンプルな方法にしようか?と相談もしたかったのですが・・・。
今回は何時見てもらえますでしょう?か、の問い合わせメールも電話も何故か連絡がとれません。返事がもどりません。無視されているようです?どうしたのでしょうかね?買ってから5ヶ月の製品に対して放置されてしまったのです。保証○年とか未確認なので、「保証はありません。」と言われればそれまでです。が・・・
私はクレーマーになるつもりもありません。またこれはFMCSの技術を否定するものでもありません。
致命傷はこの重大トラブル時に、理由もなく連絡がとれないことです。こちらが何か不都合をしたのかも知れませんが?それは知る由もありません。
そんなわけで2011年4月に始まったFMCS奇しくも翌年4月12日に燃えて強制終了させられました。
3ステージ電動ファン制御システムから始まり、発展型FMCS+速度信号入力式コントローラー+保護回路のフルコースメニューで水温制御関連費用累計プラス他社でのW124オリジナル回路復旧作業費で23万何某が無意味に消費され、いわゆる死に金になってしまいました。お金のことはともあれ、後味の悪い勉強代でした。が、ストレスからは解放されました。
これだけトラブルが続いた製品に対して、
何故私がここまでついていったか?
それは短期間でしたが機能しているときは、見事に水温管理をしてくれるからです。その機能が私の個体に限っては持続しないことが最大の問題点なのですが・・・。
仕事の足になっているのでその間レンタカーを手配したり、正直厄介でもありましたが・・・。惚れた弱みです。我慢強いつもりの私もさすがに今回はFMCSにも見切りをつけるタイミングではありました。(その会社と縁を切るのではなくそのシステムは終わりにするという意味ですが・・・)
本来の水温は・・・
メルセデスW124のオリジナルでは、サーモスタットの開弁温度87度、アディショナルファンが高速回転するのが107度と設定されていますから87〜100度プラスが最適な温度として当時は設計されたと考えられます。一般的な国産車の80度から見て高めの水温が標準となるわけです。
でも、今の東京で夏のシーズンを乗り続けようとしたら辛い設定だと思いますし、水温は100度以内で管理しておきたいとは思っているので、今度はシンプルな方法でトライすることにします。一つは水温計を目視し、ある水温になったら手動でスイッチONにするアナログ作戦。または、水温センサーを噛ませある水温で高速側のファンをONになど、とにかく単純にします。
こういうことを楽しむ位に思っていないと古い車とは付き合って行けませんね。お金とストレスが絶えずついて回りますが、人とのストレスは食えません。