No.066 この世代、やっていたはず!切手収集。

まあ、切手に限らず何でも収集する壁があるのがこの世代。私も例に漏れず、小3位から収集開始、テーマ内外を問わず切手と名の付く物は全て収集の対象だった。スタートは使用済み通常切手で始まるのだが、後に段々と未使用品、シートとお金がかかる方に向かうことになるのが一般的だった。自分はと言えば微々たる小遣いでそれは無理な話、とにかく使用済みでも何でもいいから種類を増やしたかった。だから、自分の未使用切手1枚と相手の使用済み切手数枚とでの交換なんてこともやっていた。(コレは失敗!と、後日思う一品もありましたが・・・。)

 

平成19年9月26発行「国際文通グリーティング(日タイ修好120周年記念)」10枚全てデザイン違い。シール状になっているので使いやすいが、あまりキレイだと使うのがモッタイナイ?! 象の絵は東照宮にあるようです。東照宮上神庫(とうしょうぐうかみじんこ)装飾「象」上神庫は、徳川家康の神霊を駿府久能山から日光へ改葬した当時の行列を再現した「百物揃千人武者行列」と呼ばれる、渡御祭(とぎょさい)の装束等を納める校倉造風の倉庫で、「象」の彫刻はその建物の装飾の一部です。(日本郵政グループHPより抜粋)

懐かしいストックブックも歳と共にやや良い物に買い換え、綺麗に納まっているがシート用のモノがないので後半のシートは箱の中という感じ。日本以外は旧満州時代、沖縄返還前、オランダ、サンマリノ、モナコ、旧ソビエト連邦、イタリア、イギリス、アメリカ等々ストックブックを開けなくてもこの辺までは記憶している。

  「前島 密」(1835年〜1919年)の名前も切手収集がきっかけで知ったのでした。近代郵便事業の父、くらいの事しか知らなかったのですが、現在の新潟県生まれで数々の功績を残したすごい人だったのでした。1円切手の肖像でお馴染みの「前島 密」は数種類発行されていますが、これは平成19年10月1日に発行された民営会社発足記念の中の1種です。1871年に官営で始まった郵便事業が136年後の2007年に民営化され、前島さんは再び80円切手の中に登場したのでした。新潟県上越市に「前島記念館」(1931年に創立)があり、彼の偉業が紹介されているとのこと。

切手収集の復活。

ブームの最中は売り切れで手に入りづらいし、学校があり仕事があれば発売日に郵便局に並ぶことは不可能なので、かなりの時間と言うか年数を中断したのだが、ある時に復活した。それは郵便局で取り置きが出来ることが分かった時だった。


「日本ハンガリー交流年2009」の右の一コマはヘレンド磁器だそうです。日本とハンガリーの外交の歴史は古く1869年(明治2年)に始まり、第1次大戦後は1921年に外交樹立、第2次大戦後は1959年に外交再開し昨年2009年で140周年にあたるそうです。長いお付き合いの割に、我ら庶民の勉強不足かハンガリーの存在は薄い。
 
平成21年4月20日発行の切手趣味週間、またまた王 伝峰さん登場しています。昭和22(1947)年から発行となる同シリーズ、私は昭和24年発行「月に雁」以降2000年位までは大抵持っているのですが、近年のシリーズはあまり欲しい気持ちが湧いてきません。なのに何故か、買うことは実行されています。半ば習慣となった儀式か?

平成21年10月16日発行の「日本ハンガリー交流年2009」10面付けの中の1枚だが6色刷りで中々アートしております。1876年に製作されたハンガリー・ティサフレド地方の伝統的な水筒だそうです。お酒なんかも入れてたようです。

収集の楽しみが減った。

今、切手カタログを見ると昔と比べ発行枚数がかなり増えている。だから手に入りやすいのだろうし、収集する人も少ないからだぶつき気味なのだろう。売るわけでは無いのだが、カタログの中で評価価格が上昇していくのも楽しみの一つだった。それも今やガックリものだ。仮に売却するならと調べてみると額面割れする買い取り価格なのだ。

 

「日中平和友好条約30周年記念」平成20年8月12日発行だが10面付け全て絵が違う。上段の4枚は平山 郁夫画伯、下の4枚の絵は特色の金が効いているが、中国の画家、王 伝峰さんの作品。小さく見ているのがモッタイナイ!右の拡大された図案は2枚に分断される「鴛鴦に牡丹、鴛鴦に桜」と説明されているが、切手デザイナー森田 基治さんの仕事だそうです。

手紙を書かなくなった今・・・。

ならばドンドン使えと思うも、中々手紙を書く習慣が遠のいている現代、どうしょうか?と。 62円の時代があった、今18円の切手は売っていないし20円切手を使って2円は寄付かいな。62+10+5+3円と4枚貼れば寄付はしなくて良いんですけどね・・・。残った切手を使うのも楽ではないわ。

ずるいデザイン?

1枚ずつなら初心通りに収集を続行するかと思うも、今シートのデザインが狡いよ!10面付けのシート、1枚ずつ絵面が異なるパターンが多いのです。ああ・・・。
自分が持っている枚数はカウントしたことが無いので、一体いくら分のお金がストックブックに眠っているのか分からないけれど、全国レベルで見たらそれなりの金額になるのでしょうな。

色々なシリーズが発行されるが、1枚ずつ絵面が違う。80円で済む物が800円になってしまう。コレでは収集も続かないよ、です。最近この手のタイプが圧倒的に多いように感じております。庶民のお金をタンスに寝かせる郵便局の陰謀か?

まあ、少しは良いこともある。

切手収集の中で良いこともある。例えば日本の国立、国定公園や○○記念と言うことで発行される切手を通じそれらの知識というほどでもないが、雑学の助けになっていること。文化人シリーズとかもそうだった。また、雑誌などは通常4色印刷なのだが切手はそこに特色を加えた6色刷が多い。つまりキレイな絵が見られるということ。記念切手は通常切手よりは多少大きいが、印刷面積が小さいのは残念!でも仕方ない。


ここではユーロ、インド、カナダ、アメリカ、シンガポールのお金が見えますね。かつての50円硬貨や5円硬貨のようにアナの開いたコインは日本だけ?また世界には丸くないコインも存在し、大きさも様々。1円硬貨より小さいとチョット使いづらいかな。

コインや紙幣もコレクションに。

十数年前から海外のコインや紙幣もコレクションに加わり現在、およそ30カ国の貨幣が専用のストックブックに納まっている。最もこちらのコレクション、大半は子供の協力によるものなのだが・・・。うんと古い時代のコイン、かなりすり減っている姿を見ると思うのです。いったいどれほど、人から人へと旅をしたのか?紙幣もお国柄が良く出ていると思うので、別な機会にあらためてご紹介しましょう。定期更新も怠けたり、長すぎてみたり読むのもイヤになりそうですか!?こんな時は分割すればいいのかな?
2010.02.08 記


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No.110 団塊世代の収集癖
何でも集めたい団塊世代は、小学生時代の切手集めに始まり各人各様に様々な物を集めたであろうと思われます。今では目にすることが殆どなくなったマッチ箱なども収集アイテムの一つでした。 私も切手は何となく今日まで続いていますが、発行された全ての切手を収集することは切りがないので断念しています。 売って儲けようとは思っていませんでしたから(でも、値上がりする期待があり、それも楽しみではありました。)、発行された全ての日本切手を使用済み、未使用にかかわらず一枚ずつでも集めたいというのが当初の思いだったのです。でも、昨今の発行のされ方にはついて行けません。記念切手のシートは大抵10面ですから、全て絵が異なるシートでは80円で済む話が800円になりますからね。これからは自分で気に入った絵図らだけを入手することにします。 写真の世界遺産小笠原諸島2012.6.20発行、10月にIMFと一緒に買ったのですが発売から4ヶ月立っても在庫有りの状況はブームの頃には考えられません。かつては行列をして買ったものです。封書を出す人も収集する人も減っていることや発行枚数が多いことも要因でしょうね。世界遺産今後はパスするシリーズになりそうですが、IMF世界銀行年次総会2012.10.12発行などは良いですね。和同開珎に始まり15種類ほどの貨幣が並びます。
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No.115 外国切手
小学生から始まった切手収集の中で積極的では無かったのだが、何となく集まった外国切手がある。 当時は発行国もろくに分からず、ましてや何年頃に発行された切手なのかも不明のままおよそ半世紀が過ぎていた。調べる方法にたどり着けなかったし、正直当時はそこまでの興味もなかった。 今回コンテンツに使った切手は1927年8月14日に発行されたパレスチナ暫定自治区の1枚、「イギリス委任統治領パレスチナ」の時代です。 ネットのお陰でそれなりに調べる事が可能になった今、あらためてチェックしてみたら国名や発行年がほぼ判明した。大抵は月日までも分かる。枚数は初めてカウントしてみたが369種488枚だった。 60の国が欧州・中東欧・北米・中南米・東アジア・東南アジア・南アジア・中東・大洋州・アフリカと10地域全てに分布していた。 100年以上前に発行された切手も 欧州・中東欧はイギリス、ドイツを筆頭に147種、北米・中南米ではアメリカ、カナダが大半で100種、アジアエリアが79種、中東・アフリカで26種、大洋州で17種。 発行年の最も古い切手はフランスで発行された1枚で2012年から136年遡ることになる1876年の発行。フィンランドの1枚も1891年、アルゼンチンが1896年オランダ1899年イギリス1902年アメリカ1908年インド1911年。100年以上前に発行された7枚の切手の素性が少しだけ浮かび上がった。 左からフランス、フィンランド、アルゼンチン、インド発行の100年選手です。 オランダ1899年発行(左)Nederlandsch- Indieは1912年植民地インドネシアで使われたようです。(中)1924年発行(右) イギリスは左から1902年、1912年、1913年に発行された切手です。ストックブックに入ったまま横着して撮ったらそれなりにしか写りません。気合が不足していますね。 アメリカの切手は左から3枚まで1908年、自由の女神と右隣は1922年、そして1923年発行となります。 左から3枚目の切手は自分の不注意で右下を切ってしまいました。断片はその上に引っかかっていますが・・・。 こうして1枚の切手を追跡してみると、未使用の切手よりむしろ使用済み切手が封筒のまま(エンタイヤ)存在することの方がよりリアルに時代が浮かび上がり、ドキドキワクワクできるのかな、と思った。例えその宛先や差出人が著名な人でなくても・・・。 地続きの欧州・中東欧は切手の中で使われている言語が時代背景を写している。フィンランドの切手にロシア語の記載があったりするのは・・・。等々1枚の切手にも多くの話(情報)がある。時代背景やそのデザインの意味などに触れていくことで収集の面白さが膨らむのであった。(内容が重複しますがNo.066にも)
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No.062 この表紙から・・・内容は?
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