No.018 何か変だ。

最近の話。とある場所で休憩中、隣にいたオジサンの話を聞く。
水の濾過器の話やら虫、果ては地震までと幅広く、
とりあえず今地球は大変だという内容。が、最後に
どうしてそうなるのか分からないがどの話も全て
「官僚が悪い」というオチ。何だ?何か変だ。
その隣にいたオジサンはクロワッサンを食べているようで
食べておらず、リスみたいにホッペにパンパンに詰め込んでいる。
気になって仕方が無いので「食べないんですか?」と尋ねるも無視。
何だ?聞いちゃいけなかったのかと気まずくなり、缶コーヒーを買いに
その場を離れた。自販機で買い、戻ってみるとオジサンのホッペは
しぼんでいた。食べる姿を見られるのがイヤなのだろうか。何か変だ。
またサスペンダーでズボンをつり上げすぎてケツへの食い込みがあまりにムゴいので、
「ケツに食い込んでますよ」と直球で言ってみれば、キッと睨まれ、
ケツをプリップリさせながら去っていく。余計なお世話だったのだろうか。
でも変だ。気付かないのだろうか?そんなバカな。だって前、つまり股間は
もっと大変な事になっているんだからして。
…..官僚が悪いのだろうか。

ビートルズ6枚目のアルバム、「ラバーソール」は
ワタクシ的に「何か変だ?」と感じたアルバム。
昔々、そのまた昔、イヤイヤマタマタドウヤラハテサテナントドッコイと
随分若かった頃、ハードデイズナイトで洗礼を喰らったワタクシめは
丁寧にデビューアルバムから聴き込んでいた。所謂「イエーイエー」な
サウンドにメロメロだった時期。急激に落ち着いたサウンドに
あれ?と戸惑ったのを覚えている。
今はビートルズの全アルバムを通して聴く事が出来るし、文献も数多く、
その時何が起こったかを重ね合わせればごく自然な流れに感じることになるが
1965年といえばビートルズ的には超絶ブレイク中。
当時のファンも少なからず変だと思ったんじゃないか?
しかしこの幅広いバリエーションのおかげで
イエーイエーなサウンド一辺倒で
終わってしまいそうだったハナタレ小僧には大変有り難かった。

ジョージのその後に長く関わりだすインドの楽器、シタールが登場。
ポールはバラードにより磨きが掛かり、ジョンの詩は随分と内側に。
次に続くアルバム、リボルバーに繋がるかと思いきやそうでもない。
ラバーソール、リボルバーって実験的アルバムとよく言われているけど
自分的には実験的はリボルバーだけで、ラバーソールはより高くジャンプをするために
深く屈んでグッと力をためているような、次はとんでもない事やるぞっていう
「ドッキリ宣誓アルバム」と勝手に位置づけ。
屈んでへこんだ上から「ン?何だ?何をやっているんだ?」と思わず
見てしまう印象なわけで。まったくもってさっぱり訳の分からないことに
なっているが、ジワジワと当人達の考えている事と時代の流れがマッチする寸前の
ムズムズする部分をキャッチ、カユいところにウナコーワをヌリヌリするような?
イヤこれもさっぱり分からんな。
夢中で頑張る君にエールを送るような?サッチャライフのような?
イヤもう何がなんだか。…..官僚が悪いのだろうか。


RUBBER SOUL
邦題:ラバー・ソウル
1965年12月3日発売(英)

1.ドライヴ・マイ・カー
2.ノーウェジアン・ウッド(ノルウェーの森)
3.ユー・ウォント・シー・ミー
4.ノーホエア・マン(ひとりぼっちのあいつ)
5.シンク・フォー・ユアセルフ(嘘つき女)
6.愛のことば
7.ミッシェル
8.消えた恋
9.ガール
10.君はいずこへ
11.イン・マイ・ライフ
12.ウェイト
13.恋をするなら
14.浮気娘

ちなみにどうでもいい話だが、ジャケット写真で
ジョンの着ている服から糸くずが出ているバージョンがあって
ドコの国版だが忘れたがレコード店で高値で売っていた。
米粒ほどの違いも重要になるのがマニア道。そんなの到底ムリと
ガックリした。


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