No.003 ドラッググッドラック

あっと今に春が来てしまって朝方は少し冷えるが、昼にもなるとホワッと暖かい。冬好きの筆者としては残念でならない。これからはただただ暑くなっていくのか。

今年のグラミー賞はエイミーワインハウスが5冠とちょっとした旋風が巻き起こった。 受賞曲は「リハブ」。歌詞はドラッグの事を淡々と歌い上げているわけだけどまあ曲の出来はずいぶん素晴らしいので文句は無いが。ただドラッグまみれの状態(現在はどうかは分からんが)アメリカツアーとか日本に来たりする事は出来るんだろうか。日本なんてここぞとばかりに呼びたいところだろうがきっとムリだろうなあ。

イギリスはドラッグ問題が今も根強くて自分の好きになるバンドは軒並みドラッグまみれだったりする。オアシスも最近ではすっかりクリーンになりつつあるがその昔、マリワナは紅茶を飲む感覚(イギリス人には当たり前のようなものということか?)と問題発言、フロントマンのリアムはコカインで捕まったりと結構ひどかった。
で、最近ではピートドハーティというかなりの自由人がいて、もう捕まりまくっていてひどいときには1日で2回も捕まったりと、警察もピートを見たらとりあえず逮捕とコメディみたいな状況になっているんだけども、困った事に本人が反省する事がないようなので状況は好転する兆しが今のところ無い。で、グラミーとったエイミー嬢も例に漏れずエラいドラッグしているようで、最近はドラッグの吸引現場がビデオに収められちゃってまあ大変な目に遭いそうな予感がビンビンしますが、どうなんでしょうか?グラミーで何かしらの効果は望めませんが。

不思議でしょうがないのはそれでも普通にシャバにいることで。捕まれば勿論逮捕で裁判待ちなんですが判決においてその判決のユルさ。日本ならばほぼ抹殺に近い目に遭うけれどもなんか外人さん特有の「チャンスをあげる」という考えが遺憾なく発揮されるようでみんなその後も普通に音楽活動しちゃってるんですな。
ファンとしては嬉しい限りだが、日本には来てくれない(というか来れない)ので残念でしょうがない。いつの日かクリーンになってと願うばかりだが、こちらの春はまだ来ないようである。

エイミー ピートドハーティ
グラミ−5冠と華々しいキャリアを手にしたエイミー嬢。プライベートのゴタゴタもこれで少しは好転するか? ここ最近のイギリス音楽界最大の問題児、ピートドハーティ。奇天烈なプライベートはもはやギャグ。音楽センスはピカ1なだけに惜しい。最近購入した氏のオフィシャルサイトで販売されているDVDはかなり衝撃的だったので下記にて紹介。
オフィシャルDVD

Peter Doherty acoustic and Babyshambles
Live at Jazz After Dark,
Soho, London, UK
Feb 07, 2007
ピートの個人サイト、French Dog

Bluesから手作り感満載のオフィシャルDVD。50人くらいの前で行われたシークレットライブ。アコースティックセットは2007年度ブッちぎりのグダグダ。ある意味ピートの真骨頂。しかしバンドになると一転、身悶えるほどロック!客が盛り上がりすぎてピートの声が聴こえ辛いくらい。
本当羨ましい限り。しかし…。品質は素人が撮った映像をパッケージしたんじゃないかと思う出来。画像は粗い。動画は終始カックカクで泣ける。音は割れていて悪い。ここまで良くない条件が三拍子揃っちゃうともしかしてそういうコンセプト?勘ぐってしまう。でもAUD動画と思えば良い方の部類。もう少ししっかりと作り込んでいてもいいんじゃないかと思うが、ピートさんの創作魂はなんだか鮮魚みたいになっている(出来た曲はデモでウェブにアップとか)ので、ファンとしては生き急いでいるピートに呼応しなくてはならないようだ。いるか、いらないかと問われれば、「いらない」と断言出来る逸品。
ちなみにブックレットとポスター付属!とオフィシャルでは記載してあったので楽しみにしていたが、届いてみればペラペラのA4コピー紙に曲名、ウラ面にピートの写真が掲載してただけだった。頼むよ!(泣)。


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