No.001 コレジャナイヨ

小さい頃、adidas(アディダス)の靴下が欲しくて親に泣いて頼んで買ってもらった挙げ句、手元に届いたのはそっくりの字体で 「abcd」とワンポイント刺繍が施された靴下だった。しかし子供故の鳥頭は「なんだかとっても残念」な気持ちを忘れ、ongakuhen 次の日にはそれ履いて喜んで遊んでた。
今思えば親は間違えたのではなく、どうせ泥だらけにするんだから 高いの買ってられませんよと見越して安い方を買っていたのだ。 自分が親だったらそうするなと思ったとき確信に変わりました。
まあだれしも子供の頃には一度はあると思われる 「かあちゃんコレジャナイヨ」体験。 近年では「コレジャナイヨロボ」なんて 逆に子供の頃の体験を逆手に取った玩具が 売ったりしているくらいで、 世の中心のゆとりが大きい人限定の現象があったりするけど 今回いい年こいて喰らってしまったコレジャナイヨ体験を1つ。

インターネットの普及で海外での買い物は ハードルがグッと下がり、しやすくなって久しい。 例に漏れず自分も参戦してたりして、 先日もイギリスのアパレルショップの ホームページで革ジャンを見ていると ふと気になる人物が掲載。 「この人も着ています」という文言の上には ノエル・ギャラガーの写真が。
ま、簡単に言いますとイギリスのロックバンド 「オアシス」のギタリストなんですが、 自分はこのバンドの大大ファン。 もう血肉になってるわけで「ホゥ、さすが地元」 なんてつぶやきながら即決。 もう後はサテコイ、イマコイ、スグニコイ!と 鼻をフンガフンガしてたわけで。
そして数週間後、遠い異国からビニール袋1枚で包まれて来ました。 あんなに遠い国から ビニール袋1枚という肝っ玉のデカさ、 勇ましさに驚愕と不安が走る。以下写真とともに解説。

包装   タグ
ビニール1枚で到着。大胆! しかしどこも破けていなかった事実。 レザー表記 ここまでキッパリ言いられると 疑っては悪い気がする。

注文したのは本革なんだけど、見る限りはてしなく合革テイスト。 ネットで見た時は「100%Grand Leather」と
書いてあったので安心していたが。 タグを見るとやはり「100%Grand Leather」 とマックのビーフパテみたいに記載。 ヒャ、100%ですか…。
とりあえずレザーとの事らしいが何のレザーかはあくまで謎。 もしかしたらライターで 火がつくかもと試そうとも思ったが、 もし火がついたら自分の心に火がついて崩れ落ちそうなので止める。

ジッパー   ジッパー写真
ジッパーはYCC!どこの会社だ?

ジッパーにふと目をやると「YCC」。「YKK」ですらない。
世界のスタンダードはどっちだ?考えるまでもアリマセンガッ!

 

黒くてポケットは腹。もう別物。
間違えもここまでくると オリジナリティの花が咲いた。

  は、半分しか…。

     
 

最近見つけた写真で 正解は胸ポケットで、 色は茶色と判明。

自分がウェブで見た写真。 ちっさいな!
コレで 即ジャッジした ファン心理は時に 鬼を呼ぶ。
まさか制作者の資料も これだけだったのか?

ノエルさん着用の革ジャンは胸ポケット! 革ジャン制作者痛恨のミス。 さらにお気づきのとおりノエルさんの革ジャン茶色。残念。
いやもうなんつ〜か….。色、間違えちゃったか〜。 しかしここまで散々な仕様だった革ジャンを現在、全然平気で着ている。 「なんだかとっても残念」な気持ちを忘れちゃう 鳥頭は俄然健在のようで。 …ん?まさか制作者はそれを見越して…


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